本とgekijou

書評のようなものを中心としたblog

2022-08-07から1日間の記事一覧

「病気がちの母は道徳潔癖症でもあるので」――辻仁成・佐伯一麦・西村賢太

最近の新人の小説を読むにつれて日本語というものの一体なんであったのかが、わからなくなっていく。富岡多恵子の「厭芸術浮世草子」に、日本語で書かれた小説があるのならば読みたい、読みたいと常々おもっていて……という一節があったが、私の感懐というの…