本とgekijou

書評のようなものを中心としたblog

(日記)書くために書いたきょうの日記

 昼前に起き(早寝をしたはずなのになぜかきょうは目覚めがおそかった)、Max Richterのトロトロに甘いOSTを聴きながらコーヒーを八杯も飲んだところで、九杯めを飲みながら、きのう冒頭部分まで書いていた「鬼生田貞雄研究」を書きついでゆく。せき・たんの風邪症状いまだ収まらず、烟草をしきりに飲みながら文章をタイプ。昼飯を食べたのち、大原富枝文学館に電話をして文章中の要確認事項について問い合わせをする。どうせ芳しい結果は残すまい。電話応対の感じが良かったのがせめてもの救い。二十枚、きょうの分を書き上げるともうなにもない。「なにもない」という抑鬱的な状態のほかなにもない。取材対象の白水社の本を読むなり、先日書き上げた四百枚の長篇の改稿にとりかかるなり、するべきこと、したいことはあるはずだが、幕がひかれてその日はお仕舞いになる。ヨーグルトとクミンとコリアンダーを混ぜたものにチキンを漬け置いてバターチキンカレーの下ごしらえをして、スーパーに買い物にいって、いよいよすることをなくしていく。柿の種をかじりながらこの文章を書く。書いていながらも、なぜなにもない、と感じているのであったか。どうやらこの文章は、カフカ風の暗鬱な日記ほどの内容も帯びない、空疎さが空疎さとしてばかり空回りをしているような文章になってしまうようだ。だれかこの商店街の提灯を取り外してほしい。バターチキンカレーはきっと旨くできるだろう。