本とgekijou

書評のようなものを中心としたblog

(犬の日記)六月十三日

 図書館の資料をすべて貸し出し延長を申し込む。それにしても最近、飲酒がとまらない。今日は飲んでいないが……。おもうに田舎の退屈さが私に酒を飲むようそそのかすのだろう。だが都会であったらあったで昼酒に適した店屋のひとつ、ふたつを見つけてはそこで飲んでいるのにちがいもないように感じられる。なんだかんだと、都合のいいことを云っているだけであったか。どうあれ言葉は出てくる。今は小説の書き出し部分であるから、日に原稿用紙に五枚ずつ、という歩みであるが、とにかく進めるものを進めている。それとはことなる事由――つまりは、そうした日々書かなければならない文章をすべて書き終えた、としたあとで、ここでの記事を量産したいがために、飲酒におよんで、だらだらとしたエッセイを書く、ということがやめられない。そうでもして勢いを上げて、ひたすら文章を書き続けていたいのだ、とも云える。酒というものは厄介だ。それは世界がどうしようもなく壊れており、人生というものがどうしようもない代物であるがために、厄介なのだ。それらの事柄が、酒に、酒のもたらす眩惑の感覚に、正当性を賦活させてしまう。と、いうように説明的に書き起こしたところで、酒にたいするあの衝動であり飢渇感のやむわけでもあるまい。どうやら今日はこのぶんならば酒を飲まずにすみそうである。