本とgekijou

書評のようなものを中心としたblog

(犬の日記)本質的に六月二十八日の日記

下北沢のレコード店「フラッシュ・ディスク・ランチ」

 六月二十九日。先日、先々日と東京に行っていた。きのうは降雨の東京であったが、酒を抜いているためなのか矢鱈と元気に、下北沢のフラッシュ・ディスク・ランチへ行きレコードあさりなどをしていた。すでにトランクには新宿のユニオンで買ったペンデレツキが一枚はいっていたのだったが、そんなの、知ったこっちゃない。下北沢フラッシュ・ディスク・ランチ。フランクな店主がいるここは、レコードマニアの聖地のようなお店なのだ。外国人、常連さんに混じって、たっぷりとそこで時間を費消をしレコードを選んだのちに(こういうふうに手間をかけると、あとでみた時にそんなにいいものを買っていない、という構図がある。時間のないなかでさらりと買ったものが、掛け替えの効かないモノになっていったりするんだよな、まったく)、ユニオンディスクにも立ち寄り、ブルーハーブレコードのレコードを二枚、かっさらう。うち片方は友人にあげてしまっていたハーベストムーン。嗚呼、蒐集! なんと美しい行為。神保町にゆけばこれはこのひと、これはあれのひと、と固有名詞が頭のなかのどこに入っていたんだという様相で、出てくるんだけれども、レコードはもっともっと拡がりと(くだらない名前まで覚えていなければならないことに対する)忍耐が要される。どの世界であれ、芸術家たちの作り出す世界とは、死屍累累、ということだ。どうもきのうのことばかり書いている。これは精確にはきのうの日記ということにしよう。物書きはただ淡々とそこを流れているだけの「時間」に「物語」のはじまりを作りだし、終わりを作り出してしまう。物書きは簡単に時の流れを変えてしまう。それができる特権がここでも行使をされたのである。

ブルーハーブ「HIPHOP番外地」
LIFE STORY

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