本とgekijou

書評のようなものを中心としたblog

(日記)作業日誌(最終更新日九月十日)

現在有料記事部分がないのに有料販売の設定になっております。記事が追加されていくにつれて順次、値上げをしていく予定です。

 八月十四日
 SNS(X)をやめる。誕生日。恋人と花火をみるなどする。朝方に二枚書く。恋人の友人訪ねて来、その後に駅前へ。ドトールでポメラ叩き一枚書く。

中古のポメラDM100に小道りとさんのステッカーを貼ってつかっている。

クタバレ。

 

 八月十五日
 八枚書く。SNSをやめた途端にノルマの四枚の倍の枚数である。
 八月十六日
 五枚書く。大いに睡眠とる。
 八月十七日
 四枚書く。制作のかたわら、文章が出て来なくなった隙間をぬって中原昌也の文庫本さがす。みつからぬ。ユーフォニアスのオルゴールのアルバムをてきとうに流して書く。書き終えたころになってプロテイン摂る。

基本的に「ブルーハーブ」を流している。
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 八月十八日
 七枚。
 八月十九日
 午前中七枚書き、頭が熱暴走をして鼻血を流すのではないかと懸念をしながら、きのことほうれん草とウインナーのパスタをつくり食べる。三枚程度書き十枚をきょうのノルマとして、一日を一日としてしあげていこう。
 パスタが足りなくなって来ているので、すずしい時間に、買い物にいきたい。買い物行く。
 十枚書く。十枚たらずのブログの記事を書く。「グリーンブック」観る。☆☆☆☆、通俗的なつくりだが、配役は破綻はなく、脚本と編集の妙で軽く楽しめるつくりになっていた。

八月一日に引っ越したばかりである。写真は書庫となる予定の二階洋間。

 八月二十日
 隣家のラジオのオペラを聴きながら縁台で煙草とコーヒー。きょうも目覚めてしまった。
 献立になんかつかっているクリエイティヴィティのおつりがない、となり、いつもほうれん草としめじとウインナーのパスタにしてしまう(昼食)。
 十一枚書く。「イリヤの空、UFOの夏」を二巻で投げる。青山二郎「鎌倉文士骨董奇譚」読了する。詰まらない。
 八月二十一日
 縁台でコーヒーを飲んで煙草を吸っていると、隣家で食器をかたづける音がする。私が銀軸をタイプしているうちに日が照りつけはじめ、きょうの猛暑の宣戦をする。一軒家に引っ越して二十一日め、前回に運んだ段階で、書庫予定の洋間が書籍でいっぱいとなり床が抜けるのではないのかと心配しはじめている。これでは整理も儘ならぬ。
 朝方に六枚。あと一シークエンスで終わり。

そののちホームセンターで本棚用の木材をカットしてもらいやすりがけ。

 八月二十二日
 朝、七時前にめざめ、なくなっている煙草をコンビニへと買いに行き、燃えるゴミを出している間に七時半となる。きのう酔っている時にメモに書きつけた走り書きからきょうの部分を書き出せばいい。
 五枚。初稿完成。八月四日から十八日、ちょうど一日で五枚のペースだった。四十枚からは一瞬だったな。四十枚まで、こんなかっちりとした文体で九十枚も書くのは無理だ、とずっと思ってきた気がする。
 八月二十三日
 父と実家の本棚をもってきて設置。

地震によってガタがきているのを壁にじかにとめる。

 八月二十四日
 朝方東京へ行く。
 八月二十五日
 東京での診察日。
 本郷三丁目の駅前の、これが本郷か、という、やにばんだブリューゲルの複製絵画とかをかざっている喫茶店に、どさっと岩波文庫のファーブル昆虫記が置かれてあって、おお、これだ、これが正しい場所だ、と納得してしまった。ただ昆虫が好きだというひとがもっているのでは、無害にすぎるというか、なんでもないのだけれども、そこに置かれてあると、たちまち威厳を放つんだ、クタクタの岩波文庫が。
 「君は行く先を知らない」「バービー」「サンドランド」「クロース」観劇。どれも騒ぐほどの出来ではない。

 

 八月三十日
 そろそろ一五〇枚の中篇を書き始める。きょうか明日。ファミレスで推敲作業をする。(東京からの帰りに風邪もらい日記の更新できず)。

  八月三十一日
 役場で住民票うつす。どうしても小説書き出す気分にならずに寝てばかりいて過ごす。病み上がりでもあることだししかたなしとする。ブックオフオンラインで堀江敏幸の小説四冊取り寄せる。

 九月一日
 午前九時半から新作小説書き始める。夜八時まで書き継ぎ五枚まで進める。
 九十枚から百五十枚予定、登場人物も二人から三人へ。ちょうど一・五倍の労力が単純計算で要されることになる。
 ――おなじ文体で、とにかくひたすらおなじ文体で、ほかの思いつきはすべて雑念にすぎない。
 ――文体というもっとも重要なものを作り出すことに成功をしたかにおもわれるので、実質的にもう作家みたいなもんだと思っている。もちろん新人賞を獲ることは重要だ。
 三十度の部屋で数日経過をしたので、コロナ感染者がいた居間にマスクをして入り、すこし片付けをする。まだプラスチック類、紙の上などに生き残っている可能性はある。
 買い物行き(インスタントコーヒーが空になっていた)賞味期限が切れてすこし経つ鶏卵みっつをゆで卵にする。
 気分がよくなって大学生がテキストにつかっていたのであろうちくま学芸文庫ぽちってしまう。格安だし、都市計画関係の本は一冊もっておきたかった。

 九月二日
 ――強い文体になればなるほど、弱点もでかくなるのだが、とにかく続けるのだ。こう書きたいのね、というのはとにかく伝わるのだし、たとえ文体じたいが失点だとしても、失点を重ね続けることで最後に絶対に巻き返す瞬間がある。文体とはそういうものだ。
 昼までに三枚を書きへとへとになる。
 夜、白菜の浅漬けと安売りされていた中トロの刺身で米二合をたいらげ、がりがりと赤ペンを全ページに走らせ、ついでにどこで終わっていたのかを確認しがてら書きつぐ。
 計十枚。冒頭、急ぎすぎている。あしたは書き直し分の書き足し部分をがたぴしと書いて、ネジをしめてから、つづきを書いていくこと。十枚いかなくていい。七枚とかでいい。
 ――ただ一日、一日が重たく長く、一日を終えて夜風などにうたれていると果たしてこれが終わる日がくるのか、と、気が遠くなる。たかだか百五十枚だというのに、堅い鉄扉のむこう側に来たみたいに、ルールが変更されたのだ。
 ――漫然と「ツイッター」をみるような生活を悔いるのだ。熱く、燃やすように生きるのだ。夢中になって作るのだ。納得するのは遠い遠い彼岸の話だが、なにかができるまで、そこにたどりつこうとするために、書かねばならない。

未来のための資料をぽちぽちと買いそろえている。

 九月三日
 九月に入ってから書いてきたもの棄てる決断をとる。
 ――この小説を棄てる。やむをえまい。むずかしすぎる。代案をすぐに立てて明日か今晩から取りかかる。ひとまずは、休め、わたし。
 ――棄てるのはとても大きな判断だし勇気がいる。職業的作家ならばあってはならないことだし、第一に、最後まで書かなければ失敗作は失敗作とよべない、失敗とならないんだよな。だが、これは無謀だし、イメージも安易に流れている。よくない。
 ――評伝なんざ書いたりして、司令塔の部分がイヤにはっきりとしているから……。それはそれで短所なのだが。とにかく、やめる。判断ははやい方がいい。やめる。百五十枚ならほかのアイデアもある。
 新古書店などに寄りきばらしをする。
 九月五日
 結果としてきのう、おとといと二日間休養をとることになった。休養をしていたほうが辛い。
 棄てると決めたとたんに、頭んなかルービックキューブみたいにこれこれ、こう、こうじゃない、みたいに色々なアイデアを回転させて、ひとつ、最後の落ちまでみえたやつがあるので、それを書けばいい。タイトルが決まらなかったのだが「たかが旅の別れ」でいい。
 九月六日
 朝起きて五枚、計十枚。夜、リュウジお兄さんのレシピでキャベツと豚挽き肉の炒め物をつくって食べる。調味料の分量と野菜の量とが合っておらずしょっぱくなるが、ひとりで食べるのであったからなんでもよろしい。

 九月七日
 朝、ゴミ出しをして二枚書き、「すき家」で卵かけご飯朝食。ご飯大盛りで三二〇円であるため罪悪感がない(転居して恋人と同棲生活をはじめるので、色々と意識的にさせられている)。午後三時に十四枚となり、映画「ジャンクヘッド」(☆☆☆☆)を観る。それなり。勝手に期待していたものとはなんかちがったけれどもよかった、という出来。続きがある前提の作りになっているため評価はしづらい。

 九月八日
 颱風の影響で涼しい。極端な天気の変化のせいで書き心地も変わっているので注意しなければならないと、意識を緊張させる。昼食にしめじとほうれん草のパスタつくって食べ、午後二時に十一枚を済ませる。
 映画「エル プラネタ」(☆☆☆☆)に感銘うける。特殊な現代的な状況であり関係性のなかにしかはぐくまれない、奇妙なヒューマンな感覚を慰撫するように捉えるために、白黒にするわワイプを工夫するわ字幕を黄色にするわ、全力で独自性を作り出そうとしている。
 酔っ払ってエロゲーしながら傍らのメモ帳にがりがりとわけの分からない走り書きをしまくりたい、という衝動があった。これをしたいがゆえに、小雨とキムチをつまみに、縁台の上にあぐらかいてビールをまずは一本、かたづける。「ゆふぐれ」を書いている時からずっと毎日、みっちり緊張しすぎなので、きょうはほぐれるのもよかろう、となる。ビール二本にレモンサワー一本。

 真面目にエロゲーしていたらリフレッシュナビに気遣われる。

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 すまない、きみじゃないんだ、まだ名前がでていない後輩キャラが攻略対象なんだ、と一枚絵がでてきて動揺をかくせない文学研究者。この子不自然に乳大きいけれどヤンデレっぽい展開待ってっからいやだー、と注文がなにかと多い文士なのである。
 クリック連打しすぎてタイトルムービーを飛ばしてしまい、ファックと叫んだのちに再起動をしてオートセーブのデータがあるかどうかを確認する。おこたることのない在野の文学研究者。