本とgekijou

書評のようなものを中心としたblog

(日記)十五枚書いた日の日記

 きのうと同じく、「鬼生田貞雄研究」を書きつぐ。風邪症状はきのうよりも緩和をしており、コーヒーを摂る量も控える、――控えるというよりも、いつも、縁台で烟草をのみながらコーヒーを飲むのだったが、強風のためそれがすくなくなっただけか。「文藝時評大系」を開く必要性が出て来たため、都立図書館に行く予定を数日後の東京行きのスケジュールのなかに組み込む。とはいえ、映画ざんまいをして、美味しいものを食べているだけの日程のなかに組み込むのであったから、組み込まれたほうではなんの抵抗もなく、溶けかけのチーズのように鷹揚にしている。きょうはすでに十五枚を書いており、(この記事のような雑文をのぞいて)二十枚を書いてきたのが一週間もつづいているがため、なんならなにか五枚を書き足そうか、そうなっている。べつに軽躁状態なわけではなく、どちらかというと気分的にはウツに近い。そういえばSNSを見ていたら「うつ病彼氏と別れるまでの話」などという四コマが流れてきて不快になった。なによりも、時流に乗ったタイトルが不快なのである。男として女と別れないのは恰好良くないし、女として男と別れないのもみっともない、そうおもう。それが今はうつ病だ、メンヘラだ、というレッテル張りをして、男だ女だ、人間だ、という素姓を隠すのがはやりなのであり、それが多様性社会ということにでもなっているのだ。おろかしい。国書刊行会から出ている大濱普美子の小説すこし開く。少女漫画っぽくてあまり好みではなかったか。